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概要
明治時代の採炭開始以来、夕張では度重なる炭鉱事故で多くの人命が失われてきた。一方、市街地では雪が解けた春先の乾燥期には、建物の煙突から出る火の粉が原因の大火災が時折発生した。昭和24年から4年間で、本町、清水沢、真谷地と大火が続く。特に昭和24年(1949年)の本町大火は、本町1~3丁目という市街地中心部を約3時間で焼き尽くし、335戸399世帯1600人が焼け出された。
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概要
「炭都夕張」の歩みと鉄道は切り離して語れない。国鉄夕張線を始め、夕張鉄道、三菱大夕張鉄道、北炭真谷地炭鉱専用鉄道に加え、夕張岳の麓では森林鉄道が活躍した。「炭鉱は輸送業」と語られた通り、煙を吐く蒸気機関車を先頭に黒ダイヤを満載した石炭列車は各地に向かう。炭鉱開発と鉄道整備は一体となって行われ、黒鉄(くろがね)の雄姿とともに沿線に響き渡る汽笛は、人々の記憶に残り続けている。
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概要
戦後、労働運動の波が押し寄せ、メーデーでは様々なプラカードを掲げ鉱員らが市街地を練り歩いた。空知の石炭産業は、昭和35年前後には戦前の生産量まで回復して大いに栄えた。その一方で、国は石油へのエネルギー政策の転換を進める。炭鉱の合理化が進み、中小炭鉱の経営は悪化した。そうした中、炭労の「石炭政策転換闘争」(政転闘争)が始まり、夕張も激しい時代のうねりに巻き込まれていく。
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概要
日本が経済不況からの脱却を図るために大陸進出を図った時代と太平洋戦争後の第1次高度経済成長期の映像。いずれも石炭生産の重要性と鉱員の仕事や暮らしを描き、夕張の炭鉱開発の中心となった北海道炭礦汽船株式会社(北炭)の創業史と採炭事業を知ることができる。また、当時の皇太子殿下が北炭を視察する様子なども映像に記録されている。
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概要
昭和初期・中期・後期における記録映像から炭鉱関連映像・炭鉱紹介映画・劇場用映画・夕張市の広報PR映画など、幅広く16mmフィルム映像が残されている。中には、松竹(株)が夕張市に贈呈した「幸福の黄色いハンカチ」16mm版や登川2区の少年野球チームを舞台にした映画、夕張の少年少女が旅を通して成長する姿を描いた児童劇映画などもある。
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概要
昭和中期に撮影された北炭(株)平和地区関連の労働争議や組合活動・盆踊り・山神祭・野球大会・そして市民大運動会などの記録。夕張の住民が一体となって楽しむ行事の記録と教育委員会が保管していたと思われる北海道夕張東高校の学校祭・炊事遠足・卒業式などの映像が記録されている。
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概要
昭和7年(1932年)から昭和36年(1961年)までのさまざまな映像媒体を基にしたVHSテープ群。戦前から戦後の「炭鉱の街・夕張」の隆盛期を捉えたフィルム映像が、VHSテープに記録として残されているものが多い。夕張の最盛期は人口12万人近くを数えた。炭鉱の歴史や採炭、出荷だけではなく、鉱員や住民の暮らしぶりや行事を知ることができる貴重な資料となっている。
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概要
昭和37年(1962年)以降の「炭鉱の街夕張」は、石炭から石油への国のエネルギー政策の転換と相次ぐ炭鉱事故や経営不振により、閉山が進む。そうした中、地域と街の記憶と記録を残そうという動きが高まる。写真のVHSテープには、夕張のお囃子や小唄が集められている。
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